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変化の兆し 01

本日2度目のキスは 噛み付くような荒々しいキス。 優しさなんてどこへやら。 初っ端から激しいキスに早くも酸素が足りない。 息がうまく吸えなくて苦しい。 何度も何度も角度を変えて合わせられて。 下唇を甘噛みされる度に背筋がぞわぞわってなる。 「ふ....ぅ、ぁッ.....それ、やめ....ッ...」 啄むように唇を吸われて、さらにゾクゾクする。 なんなんだよ、....これ。 やっぱ俺の頭、おかしくなったのか? それとも身体がおかしくなったのか? こんな、キス一つで.....感じてるのか、俺は。 この間は生理的な快感だ、しょうがないと自分を納得させた。 じゃあ今はなんだ。 キスだけで感じる”これ”はなんだ。 絶対に口を開くもんかと我慢してたけけど、 我慢しきれなくて抗議の声を上げる。 とその途端。 「んゃ....ッ!ぁ、ふ....んんぁっ!!」 待ってましたとばかりに侵入してくる舌。 .....しまった........やられた。 ニヤァと三日月状に細まる大神の目。 確信犯め、狙ってやったな。 逃げても逃げても執拗に追いかけ絡め取られ 嫌という程吸われて甘噛みされる。 室内にはクチュクチュと唾液の混ざる音と俺の声が響く。 なんだか身体の奥が異様に疼く。 自分の身体が分からない。 ....まさか......本当に感じてる.....ってのか。 これの正体は、変哲も無いただの快感だっていうのか。 ....いやいやいやいや!!! そんなわけ!! 相手はあの大神だぞ!? しかも男!! 男に無理やりキスされて喜ぶわけないだろ。 .....ふざけんな。 俺は........そんな変態じゃねーぞっ!!!! 心の中で大声で叫ぶ。 言葉に出したいけど。 口から出る声は自分の声とは到底思えないような声。 女が出すような、いやらしい声。 嫌だ。 .....聞きたくない。 自分のこんな声、聞きたくない。 両手を耳に当てて外界からの音を塞ぐ。

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