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お呼び出し 02
湊は自分の成績の悪さをかなり気にしている。
親から常にトップであることを求められているが故なのだが....まぁこのザマだ。
今回も振るわなかったらしく、また下から4番目だよ....と肩を落としてる。
授業を受けてなくても難なく点が取れてしまう俺とは裏腹に、湊は真面目に授業を受けていても点が取れない。
常に赤点ばかりで進級できるか否かのラインをいつもさまよっているタイプなのだ。
「いいよなー、煌は頭良くて。そりゃ入学してからずっと首席キープできるわけだ....」
「....んなことねーよ、たまたまだって」
「ま〜たそんなこと言っちゃって....」
見た目と素行の悪さで有名な問題児なのに勉強はできる。
いくらサボってても、勉強してなくても、できてしまう。
いわゆる天才ってやつ?
この事実はしっかりと勉強してる奴らや上位特権の優遇・学費免除を狙ってる奴らからしてみれば屈辱的なわけで。
毎回この結果掲示の日は多方面から睨まれる。
"なぜこいつが"と言いたげに。
だが成績がいいのは事実なわけで、下手に生徒も教師も口が出せないからこそ俺はこうして自由なキャンパスライフが送れている。
やはりこの学校で重視されるは素行の悪さよりも学力の高さという事なのだろう。
いつもの鋭い視線は毎度スルー。
そして「お願いっ、追試の勉強教えて!!」と恒例行事のように手を合わせて懇願してくる湊に2つ返事で返していると、ふととある掲示が目についた。
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