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捕虜も孕むンです/敵幹部×捕虜
■「お前、何だ、これは。こんなところにこんなもの昨夜までついてなかったじゃねぇか」
「お前が夜毎俺の体を…ッ好き勝手にするから…ッお前のせいだ!」
■過激孕ませ甘々/突発性男ふたなり
底冷えする地下室の片隅。
彼の地からやってきた侵略者なる敵方に捕らわれて捕虜となっていた人民防衛部隊のリーダー、式はこれ以上ないといったくらいに青ざめていた。
「どういうことだ、これは……」
「さて。また捕虜をいじめにいくか」
式を捕らえた過激派武装侵略グループ、中でも個々の戦闘能力が抜きん出て高い精鋭揃いの第二小隊を率いる隹。
月と同じ色をした髪は短め、青水晶の双眸は常に不敵な眼差しを放つ、鍛え抜かれた見栄えよい体にロングめミリタリージャケットを羽織った鋼の男。
俺様な性格故に同胞からも嫌われている。
「隹。無駄な殺戮を省いたことは褒める。だがあの捕虜への折檻は度が過ぎるぞ」
片目にはアイパッチ、美しい黒の軍服を卒なく着こなした第一小隊隊長の美丈夫、繭亡 はため息をつく。
「目に余りますわ、隹隊長、父がおりましたならば何て仰るか」
侵略グループにおける紅一点、繭亡の妹のセラはあからさまに唇を尖らせる。
「父じゃねぇだろ、総統と呼べ、この甘ったれが」
「このスケコマシッ……」
「お前が所属する第二小隊の隊長に向かって今何と言った、セラ中尉」
「このスケコマシ!」
睨み合う隹とセラ、頭を抱える繭亡、その隣でペットの小蛇と無表情で戯れている第三小隊隊長、長髪長躯の阿羅々木 。
「下らんな、隹。理解不能だ」
鼻から下を黒布で覆った阿羅々木に淡々と言われて、隹は、ぞんざいに笑う。
「理解されなくて結構。あれは俺が捕らえた俺の捕虜だ。全員、手ぇ出すんじゃねぇぞ」
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