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監禁 14

先に口を開いたのは向こうだった。 「…蓮、朝霧組と若頭について調べろ。俺のPCなら足跡は残らない」 「…京さんは」 「場所の特定」 言うなりソファから立ち上がる。 そのままドアへ向かう背に思わず声をかける。 「…京さん」 「何だ」 「さっきの翠…かなり取り乱していましたよね」 「…それがどうした」 映像を見て、微かに感じた違和感。 今までに、こんな状態に陥った彼なんて見たことがなかった。 「…一緒に仕事してきて、あんな姿見たことないです」 それに。 若頭が見せた書類を見て取り乱すならまだしも、その直後、若頭が部下に暴行を働いた事でパニックに陥っている。 胸の内で燻っていたもやもや。 それは── 「翠は、何かPTSDのようなものを持っているんですか…?」 開けてはいけない、パンドラの箱──

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