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出逢い 7

──誓ったはいいものの、それからの毎日は本当に大変だった。 「おい翠!寝るな!昨日から何も食べてねぇじゃねえか!」 「…寝る」 「食べろ馬鹿!!」 目を覚ました翠は、どうやってアパートから出てきたか覚えておらず、つまり俺との出会いも忘れていた。 だから最初はパニックに陥って、状況を説明するのに丸一日かかった。 ようやく警戒心を少し解いてくれたところで、俺は一緒に住むことを提案した。 「…翠、家に帰りたくないなら帰らなくていい。ずっとここにいろ」 それに翠は了承したのだ。 そして、母親が自殺した事を俺に告げた。 「…父親、どこかわからないし…母親、死んだ、から…家、いる意味無い」 母親が自殺したのは知らず、慌てて警察を手配した。 そして。 知り合いの弁護士に頼んで、俺は翠の里親ということにしてもらった。 「これからは一緒だ。ここにはお前を傷つけるモノは何も無い。だから安心しろ」 「…うん」 その時、翠が笑った。 一筋の涙を流しながら、笑うその姿は、忘れることが出来ないくらい、とても綺麗だった。

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