「S…覚えとけ…いつk「俺に手ェ出したら どーなるかわかってるよね？」…」 舌打ちを１つして、客は帰って行った。 「…眠い…」 薄暗い部屋であくびをすると。 「お疲れ様、翠」 蓮がコーヒーを持って来てくれた。 蓮とは少し前から一緒に仕事をしている。 偶然店で出会い、意気投合したのだ。 情報屋技術は俺の方がいいけどな。 コーヒーを口に含み、蓮をジッと見つめる。 …蓮は顔もいい。情報技術も悪くない。 それに… 「背が高い…」 俺がそう言うと、蓮はいつも困ったように 笑う。 「翠…そればっかりは…ねぇ？」 「ねぇ？じゃないし…何で蓮が180も あるんだよ…俺165だよ？」 …そう、蓮は180という高さなのに、俺は 165しかないのだ。ここまで違うと、体格も かなり違ってくる。 「その体むかつく…俺も蓮みたいに なりたい…」 「翠が俺みたいな体格だったら、折角の 綺麗な顔が台無しになるよ？翠は小柄だから 可愛いんだよ」 「それ褒め言葉違うし」 「ごめんごめん……さっ！あとちょっとだし 頑張って」 そう言い残して、蓮は奥へ行ってしまった。