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突然 11

「ーーーーオイ」 突然、声がしたかと思えば。 「っ!?なっ…離せっ!」 スーツの男達に羽交い締めにされ、無理やり 上を向かされた。 上を向くと、目の前に若頭がいて。 無表情で俺に向かって手を伸ばしてきた。 手の行き先はまっすぐこちらに向かってくる。 …まさか。 そのまさかは的中してしまった。 「ヒッっ…!?やだっ…やめろっ!」 あろうことか、若頭は俺の目に手をいれた。 そして。 「あっ…ダメだっ!」 右眼に入っていた、カラコンを外した。

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