35 / 89
始まり 7
体勢を立て直そうとして、顔を上げると。
「っ!」
目の前には、男の顔がすぐそこにあった。
こいつはあの夜、仲間を殴っていた。
だから少し、こいつが怖い。
意識せずとも、体が震える。
「…朝霧組の、若頭ですよね?何故此処に?…俺を此処に連れてきたのはあなたですか?」
声が震えたが、聞きたいことは全部言えた。
すると。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
35 / 89
ともだちにシェアしよう!