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温泉で いちゃいちゃ⑩

継はそそり勃った楔を器用に取り出すと、俺を抱き上げたまま、俺の蕾に何度か擦り付けるといとも簡単にそのまま突き立てた。 「ひうっ!」 俺の身体の重みも加わって、難なくずぶずぶと入り込んでいく。 「いやぁーーーっ!」 森の中に俺の絶叫が木霊する。 「…くうっ…どれだけ叫んでもいいよ… 誰にもどこにも聞こえない。 ここには…俺達と優しく見守る大自然のみだ。 たくさんかわいがってあげるから…啼いて?」 俺は、継の首に両手でしがみ付き、足を継の腰に絡めて、振り落とされないように必死だった。 「あっ、継っ!ダメ…こんなとこでっ…んっ、んっ、はあっ…んっ」 ふわりと浮いては落とされ、繰り返す浮遊感で身体の感覚がおかしくなる。 突き刺さる剛直の楔は熱く()れ、身体の奥まで入り込んでくる。 俺の蜜液と継の大量の先走りで、結合部は白く泡立ち、ぐちゅぐちゅ、ぬちゃぬちゃという淫 猥な音が引っ切りなしに鳴っていた。 こんなところで…誰かが来たらどうするの? 明るい日差しが降り注ぐ中、何もかもが丸見えで、尚更に羞恥と それに相反する情欲とで俺はもう、ただ継にしがみ付き、嬌声を上げて悶え狂っていた。 揺さぶられ突き上げられ、獣のような交わり。 狂い啼く俺は、継の温もりを体内に感じた途端に意識を飛ばした… どのくらい経ったのか… ふと目覚めると、大きな木の根元に座った継に抱かれて、頭を撫でられていた。 「気が付いたか…」 鼻先に三度キスされた。 「……………」 黙って睨むと 「そんな顔をしてもかわいいだけだから。 さ、戻ろう。きっとご飯が美味いぞ。」 とご機嫌な継に手を引っ張られ、不貞腐れ気味に 元来た道を歩いて帰った。 そしてまた…継にたっぷりと甘やかされた数日間を過ごしたのだった…

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