突き上げられる快感と自らが引き出す快楽に、身体はびくびくと震え、なおも追い求める。 ピストンの動きは激しくなり、倒れそうになる身体を継に預ける。 継の肩に俺の爪が食い込んでいるが、それに気遣う術もなく、ひたすら追い縋り自らを高めていく。 ぐりゅっ と音が聞こえそうなくらいに、最奥まで侵入された時、俺の中で何かが弾けた。 「あああああ」 喉も背中も仰け反らせ、継を咥え込んだまま、目の前が真っ白になった俺は、そのまま意識を無くしてしまった。 下半身がムズムズする。 ぱちゅん ぱちゅんという滑った音と生まれ続ける快感で、ぼんやりと目が覚めていった。 「…継？」 「…詩音…気付いたか？ 意識がないのにすまない…出し切らないと抜けないんだ… もう少し…付き合ってくれ…」 再び抽挿が繰り返され、また俺の喘ぎ声が響く部屋は、俺達が出した愛液と濃厚なフェロモンの匂いで溢れかえっている。 掠れる声で必死に訴える。 「あっ…継っ、もう、もう、無理っ」 「ごめん、詩音…あと少し…くっ」 ぶるぶると身震いした継が、その動きを止めると、体内が温かなもので満たされていく。 あぁ…継で一杯になってる… 全てを出し切った継が、漸くそれを取り出した。 こぷりと音を立てて流れ出した継の分身。 それをぬぐい去って、俺を抱き上げると 「風呂に入れてやるから。 詩音、お前、綺麗だったよ。」 見つめられて言われると恥ずかしい。 無言で全身を朱に染めた俺に、継はうれしそうに顔中キスをしてバスルームへ連れて行った。 綺麗…綺麗って言ってくれた… 継、あなたはいつも通り素敵でした…と小さな声で呟いた。