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出会い:side 継⑤
詩音の小ぶりな屹立は、ふるふると震えながらぐっしょりと濡れそぼっていた。
そこからも、後孔からも、得もいえぬ濃厚な花のような香りが吹き出して俺を翻弄していく。
白い肌は滑らかで触るのを躊躇われる程で、愛おしくて愛おしくて堪らない。
俺は詩音を見つめながら、自分のシャツのボタンを外そうとするが、まどろっこしくてとうとう引き千切ってしまった。
詩音の視線を感じる。熱に浮かれたように頬を染め俺の胸や腹周りを見つめている。
「そんなに見るな、照れるから。」
瞼にちゅっとキスをしてやった。
俺も生まれたままの姿になり詩音にのし掛かると、身体中を撫でキスをし続けた。
詩音は恥ずかしいのか、身体をくねらせて逃げようとするが、その華奢な身体を抱きとめ拘束する。
キスをし吸い付いて跡を残しては舌を這わせ…またキスして跡を残し…
「あっ…ああっ、あっ…いやっ、やっ…あ…」
色っぽい啼き声をあげその目からは涙が幾筋も流れている。
朱に染まった詩音の身体にそれ以上に紅い花が満開に咲き誇る。
触れ合う肌は火傷しそうだ。
身体の奥から熱と『愛おしい』『愛してる』という思いが湧き上がってきて、ますます匂いが強くなる。
「麻生田 継。『継続』の『継』。
『ケイ』と呼べ。
俺の名前を呼び捨てで呼んでいいのはお前だけだよ、詩音。
愛してるよ。何があっても守ってやる。
これからの人生、全身全霊で愛しぬく。
お前の全て、俺が貰い受ける。
今日からお前は俺のものだ。
そして、俺はお前のものだ。
番になろう…いいな?」
αの能力をフル活用した、ノーと言わせない威圧感で詩音に迫る。
詩音は、素直にこくりと頷いた。
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