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第9話

切羽詰まった様子の5人に運ばれた部屋は今まで使った事のない部屋で、ベッドがなくて床には8畳くらいありそうな布団。見ればその布団はふかふかの絨毯にシーツがかけられた物だった。 これ、シーツ作るだけでも大変じゃない? 部屋自体も広くて大人が6人もいて全然狭くない。 6人…まさか6P!? 怖い考えになってしまったけど、誰1人として部屋を出る気はなさそうだった。 「ではミツのおしおきを始めます。」 「なんでおしおき!?」 「ふふふ、何でだと思う?」 メルさんの始まりの言葉(?)に疑問をぶつけるとキアヌさんがにっこり笑って答える。でも…笑顔が…黒い…… 「ニャンさんにやり過ぎたから?」 「それもあるな。」 ヤマネさん… 「じゃあ止めたのにキャットファイトやったから?」 「それも少しはあるよ。」 タチバナさん… 他に思いつかなくて悩んでいると、ヒノワさんが僕を抱き上げた。 「俺たちを散々煽った事だ。」 「そんな事してない!!」 「あんないやらしい遊びを目の前で見せつけられて俺たちが普通でいられると思う?」 「…それはまあ、したくなっちゃうと思うけど…でも!おしおきは違うと思う!!」 「エッチなおしおきしかしないから安心して?」 『おしおき』って時点で安心できないんですけど!? と、文句を言おうとしたけどヒノワさんが僕を肩に担ぎ上げた。お店から着替えもせずに連れ帰られたからミニスカ衣装で担がれるとお尻が見えそうで見えない状態になる…。しかも、紐パン。 今これは…? 「ふゃん!」 誰かに膝裏を舐められた。 もう1人が反対の足の内くるぶしの周りを舐める。どっちも皮膚が薄い所だから舐められると気持ち良くなっちゃう。 しばらくその辺りを舐め回されながら脚を撫で回された。快感がじわじわと蓄積する。 今度は人が入れ替わってお尻の下の辺りを左右同時に舐められた。担がれているとあまり脚が開かないから、足の内側を舐められないのかも知れない。 内腿には手が滑り込んで来た。 「んー…あふっ…はぁん…」 気持ちいいなぁ… 全然お仕置きになってないよー。このまままったりエッチしたいな… 上半身を逆さにぶら下げた状態で気持ちいい事されてると頭がぼぅっとしてくる。血が上ってるのかな? 「ミツ!」 ふぇ? ありゃ…鼻血が出てしまった。 逆さはダメだねー。 「大丈夫か?」 「大丈夫だよー…これくらいならすぐ止まるから、ちょっと休憩ね。」 結構疲れていたようで睡魔が襲う。ヒノワさんの雄っぱいに顔を擦り付けながら眠った。 なんと言う事でしょう? 不思議な感覚に眼を覚ますと、全裸で仰向けで片手を横に伸ばした状態で押さえられ、片方の乳首を舌で愛撫され、反対側をくにくに摘まれながら脇の下あたり(?)を舐められ、腰をひねった形で片脚を担がれてペニスを咥えられ、後ろから蕾を指で解されている。つまり身体中をみんなで可愛がられているところ。 「あぅんっ!ひゃ…やぁぁぁぁ…何!?なんで…」 「そろそろ目を覚ましそうだったからお仕置きの続きだ。」 「ふぇ?この気持ちいいのがお仕置き?」 「いや、これは起こしてるだけだ。」 ちょっとがっかり。 「お仕置きと言っても俺達はミツを苦しめるなんて出来ないから、今夜は普通に相手してくれれば良いよ。」 「ただし5人全員な。」 「5回もするの!?」 「最低でも2回ずつはしたいから10回かな?」 10回!?無理!絶対ムリ!! 「あのキャットファイトのローション、新製品だそうで一晩で10人相手にしても負担なく快楽を得られるんだって。」 いや、それムリでしょう!? 誇大広告だよ!あり得ないよ!! 「ほら。」 にゅるん! 「あぁんっ!」 「3本入れても痛くないだろ?」 もう3本も入ってるの!? 確かに圧迫感はあるけど痛みはない。男らしい節くれだったヤマネさんの指が良い所を的確に刺激する。 「ヤマネさぁん…気持ちいいよぅ…」 「いい子だな。じゃあもう少し…」 「きゃうぅ!」 何かが違う。 「キツイけど4本入ってるよ。これならすぐに入れられるね。」 え?メルさん??? 指の動き方がいつもと違う。 2人の指が同時に入ってるので奥と浅い所を一緒に刺激されて堪らなくなる。 「気持ちいっ…あぁっ!」 「気持良いのはそっちだけ?ここは?」 「ふぅぅぅ…そっち、も…あんっ!」 胸と脇の下を忘れるなとばかりにちゅうと強めに吸われて喘ぐ。 …あれ? 「1人足りない…」 「物足りない?」 「そうじゃなくて…」 「ミツが小さいから5人がかりは無理なんだ。私は後でいい。」 「ふぁぁぁぁ…」 ヒノワさんが髪に指を入れて頭を撫でたら、頭皮が気持ちよくてぞくぞくした。 「頭も気持ちいいのか?」 髪の上から撫でられるのは安心するのに、地肌に触れられると感じる。そう言えば床屋さんでじっとしていられなくていつも怒られたっけ。 「…身体中、きもちいい…」 快楽の海を漂うような… でも時々強い刺激があって… 徐々に更なる刺激が欲しくなる… 「ねぇ、まだなの?まだ…誰も抱いてくれないの…」 「それがね…まだ誰から入れるか決まらなくて。」 「誰からにしようか?」 そう言いながらもみなの手は身体を弄る。ゆるゆると、ひたすらゆるゆると蓄積する快感。 「まだぁ…?」 「まだだよ。」 話し合いすらしてないじゃん。 物足りない刺激に腰が揺らめく。 「そろそろ交代。」 場所を代わり、上半身にヤマネさんとメルさんが、下半身にキアヌさんとタチバナさんが愛撫を始める。ヒノワさんは遠慮してるのか頭を撫でるのが気に入ったのか、ずっと優しく頭を撫でる。時々耳を撫でるのでまた感じてしまう。 「キアヌさぁん…まだ…?」 「まだだねぇ。」 「タチバナさん…」 「どうしようなな?」 「ここへ来る時はみんなあんなに切羽詰まった顔してたのに、なんでそんなに余裕なの!?」 思わず大きな声を出してしまったけど、みんなの言葉に目眩がした。 「「「「「だってミツは寝相が悪いから。」」」」」 それってつまり!! さっき寝ちゃった僕がみんなの事触ってイかせたって事??? 「あぁ…気持良かったぞ?おかげでこうしてゆっくりじっくり準備ができるしな。」 「や…やだぁ!もうやだ!待てない!!お願いぃぃ…」 泣きが入った僕を見て、ようやく誰が1番最初に入れるかの相談が始まった。 もう誰でも良いから早くちょうだい!!

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