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第84話
「ッは、なにれい?想像、しちゃった?」
ココ、すごく締まったよ。
「んッ~~っ」
耳元で囁かれる言葉達は、確実に僕をぐずぐずのどろどろにしていく。
「はは、いいねえだいぶあの頃思い出してきたんじゃねーか」
ぐっぐっと頭を押さえつけられ、喉奥まで圭史さんでいっぱいになる。
「そんなに期待、されたら、応えない、いかない、な!」
「ッぅん、ン……!?」
ぱん、と肉がぶつかる音がする。
「一回出すからちゃんと飲み込んで、ね」
(……っあ、う……ゆき、とさんの……)
少しして注ぎ込まれる熱に放心していると「おい」と若干不機嫌な圭史さんの声。
「二人だけで楽しむなよ」
「いーじゃん。これで一回ずつ。で、次は二人同時」
公平公平。
そんな彼の声が遠くに聞こえたとほぼ同時、二人が僕から離れ今度は幸人さんがカウンターに座る。
「っは、げほ……っ」
「れい?まだ終わりじゃねーぞ」
圭史さんが口からいなくなり、思い切り入ってきた酸素に噎せ、脱力しかけていた僕は成す術もなく、カウンターに乗せられる。
「……ッ」
「そーそー」
「ひ、ん……っ」
なんの躊躇いもなく再び、幸人さんに串刺しにされ思わず声が漏れてしまった。
「ほら圭史が入りやすいようにちゃんと足開いて?」
膝裏に手が回され、いわゆるM字開脚を取らされる。
「はは、すげ、イイ格好だな。また一枚撮っとくか」
「や、……とらな、いで……っ」
「こーら暴れない」
反射的に足をばたつかせれば、幸人さんにガリ、と耳を齧られ痛みに動きを止めてしまう。
「イイコにしてたら、三人一緒に気持ちよくなれるのになあ」
ちょん、と自身を戒めているモノに幸人さんが触れた。
「コレは玲が素直になるまでこのまま、ね?」
この、まま……?
その言葉の意味をぐずぐずになった頭で考えようとした瞬間、目の前に影が落とされた。
「さてもういいか?」
圭史さんがカウンターに手をつき、笑う。
視線を落とせば幸人さんでいっぱいだというのに、ぴったりと添えられる圭史さんの存在。
先ほどの時より、凶悪に見えるソレに恐怖を覚えた僕は思わず、圭史さんを見つめた。
何を感じたのか彼はニヤリと口元を歪め、そして。
「っぁ……や、……ッ――――!!」
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