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第120話
二人の言葉に僕は悲しくなる。
言い返せなかったからだ。上手い言葉が見つからない。
それは僕が抱きかけた希望みたいなものが形にならずに消えていくようなそんな虚しさを僕に突きつけた。
だけどそんな風に沈んでいる時間も長くは続かなかった。
「っ…」
馨君の息を呑む声が聞こえたからだ。
咄嗟に顔を上げるとそこには顔をしかめる馨君の姿が。
「かおるくん…っ!」
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