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第22話

夢に出てきたあの男に、どこかで会ったことがあるような気がする。 いや、そんな気がするだけか。 目隠しをされていたから、わかっているのは気配と感触だけ。それでも――。 彼か。 いや、違う。 新谷くん。 まさか。 とにかく、着替えて出勤だ。今夜は「彼」との打ち合わせがある。

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