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第23話

睡眠不足の頭と身体を起こすために、駅の改札からほど近いカフェに寄る。会社の反対側だからほとんど知り合いに会うこともないのだけど。 通りを眺める席を避けて、奥の少しコーナーになったソファに座りカフェラテを口に含む。エスプレッソとミルクが混じり合う柔らかな薫りを楽しんでいると、厚手のコート越しに肩にポンと手が置かれた。

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