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第24話

 驚いて振り返ると、そこには知っている顔があって  相手は僕と目が合うと途端に破顔した。 「やっぱり玲(れい)だった」  年齢に似合わず子供っぽい笑い方をする彼に僕の記憶は呼び起こされる。 「的場(まとば)さん…?」  顔を見た瞬間から的場さんであることは認識していたけれど、彼が今この場所にいるという意識が頭に無かったから混乱している。  それを分かっているのか揶揄うような口調で 「おうおう的場さんだよ、そうだろう玲」  なんて僕の背中を軽く叩きながら「隣いいか?」なんてこちらの返事も待たずに座ってくる。  そんな彼らしい行動に懐かしい気持ちになりながら僕は席に置いてあった荷物をずらした。

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