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第31話
午後一番で課長に呼ばれた。
「 夕方から〇〇商事さんと打ち合わせになっているだろ。
今日は向こうから今回の取引は慎重にということで、関連部署の人が立ち会うらしい。うちの方は誰だったかな?うちの担当は?」
「 それなら加藤さんですけど、今日は出張で名古屋です 」
「 それじゃぁ、一応内容わかってる者 は?」
「 加藤さんの補佐で入ってる新谷君なら内容は把握してる筈なので、相手方に途中経過を説明できると思います 」
「 そうか、良かった!急なことだが、向こうからの要請だからな。それなら新谷を同行してくれ 」
僕はデスクに戻る途中、打ち合わせに新谷君を同行する事とあの人と会う事になるかもしれない事と。
全く関連性がない事なのになぜか動揺した気持ちを落ち着けるためにエレベーターの前の休憩室に向かった。
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