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第14話想いは永遠に2
それから数日に
火葬だけを済ませ、
俺は遺骨を持ち、
都内を離れた。
俺は会社も辞めて総てを捨てた。
日本が好きだったアラン。
俺は美しい海を選び、
僅かな遺骨を海に流した。
残りを大事に大事に
抱え、俺はアランの故郷へ。
船の上、キラキラと
散りゆくそれを見て、
「アラン…………、おやすみ」
涙を堪え胸に下げたペンダント。
それを握りしめ涙を拭う。
アラン────、
これだけは俺に持たせて欲しい。
小さな小さな骨の欠片を
片時も離さず生きていく。
アランを愛した証に。
楓23歳────、
彼がそれからどうなったのか
誰も知らない。
~END~
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