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第51話

  俺達は飽きることなく口付けを交わした。   キスをしたままシートに押し付けられる。   俺のシャツの中に柊二の手が滑り込み乳首を摘む。     俺の体が痙攣する。   俺は柊二の首筋に舌を這わして、   シャツの下に手を入れて乳首を触ると   柊二の体も痙攣した。 「感じる?」   聞いた俺に口付けをして笑う。 「あぁ、凄く感じる」   俺は笑いながら柊二に口付ける。   柊二も応じて舌を絡めあった。   車の後部座席に押し倒されて、   俺の上に乗った柊二がドアを閉める。 「スモークが張ってあるから外からは見えない」 「見られても……良かったのに」   俺は笑った。 「じゃあ、外でするか?」   柊二が笑う。 「寒いから嫌だ」   2人で笑いながら身体を重ねた。   柊二が自分のズボンのベルトを外した音だけで   身体が粟立つのが分かった。   自分でGパンを脱ごうとした手を柊二が止める。 「オレが脱がす」   笑いながら下着と一緒に脱がして   上着も脱がし始めた。 「お前、もう勃ってるぞ?」      笑いながら言う柊二に 「柊二もじゃん」       笑った柊二は俺の額にキスをして、   俺のモノを口に入れた。 「あ ―― っ」   それだけでボクは射精した。 「早すぎ」   笑いながら舌で俺のモノを絡める。 「ふ ―― っあ……!」   また射精する。 「倫ちゃん、感じまくり?」   笑う柊二に「うるさい!」と、   怒る俺を見て柊二がまた笑った。 「そんな可愛い顔して、限界だ…」   俺の両足を持ち上げて、   柊二がいきなり自分のモノをねじ込んできた。 「あ……っく……」   久しぶりに入れられた体が悲鳴を上げる。 「久しぶりだからな。ゆっくり動くから」   俺にキスをしながら柊二がゆっくりと腰を動かす。   自分の身体の奥に入ってくる感覚が   身体を濡らしていく。 「は……っう……、ん ―― っ」   体の中に完全に入ったモノが痙攣したことで、   俺の腰もうずく。 「や……っこわ……い」   腰のうずきが全身を駆け巡り、震え始めた。   柊二が俺の身体を抱きしめる。   俺も柊二にしがみついた。 「大丈夫、しっかり捕まってろ」   キスをしながら腰を動かし始めた。 「あ……っあ……」 「倫太朗……名前を呼べ」 「あ……し…しゅ……じ」   しがみついて名前を呼ぶ。 「倫太朗……」   柊二が腰を早く動かし始める。   身体中に舌を這わされて、俺はまた射精する。 「ん……っ、……くっ」 「名前を呼べ」   俺の肩を掴んで腰を突き上げた。 「し……しゅう、じぃ ―― っ」 「倫」   車が揺れるくらいに柊二が俺の体を突き上げる。 「しゅじ、しゅじ……っ」   俺は柊二の体にしがみつく。 「倫……りん……倫太朗……」 「しゅう、じ……好き ―― っ」   俺の言葉に動きを一瞬止めた柊二は   俺をじっと見つめて優しく笑う。 「ずっと前から知っていた」   舌を絡めあいながら体を強く突き始めた。   柊二に突かれる度に腰が何度も痙攣して、   俺は射精を繰り返す。 「ふ、あ、ぁ……も、う……む、り ―― っ」 「何度でもイかせてやる」   俺のモノを擦り始める。 「っあ……」 「りんたろ……愛してる」 「おれ……も、あい、してる……!」 「倫太朗……」   柊二が内壁が破れるかのように強く突き上げ、   痙攣する。 「あ……あぁ!」   その感覚が腰を大きく痙攣させて   射精した俺は、   柊二と座席に沈み込んだ。   柊二が全身の力が抜けた俺の身体を綺麗に拭いて   服を着せる。    俺はシートの下に落ちていた花束を手にした。 「これは?」 「同じのを作ってもらった。お前から貰ったのは  だいぶ元気がなくなってきてたから」 「そう……」 「会社だと静流に怒られるから、マンションに飾ろうと  思ってな」 「静流さん怖いから」 「頭が上がらない。起きられるか?」   服を着せた俺の手を引いて上半身を起こす。 「大丈夫、誰かさんに慣らされたから」   笑う俺に柊二は軽くキスをして   「ここに座ってろ」というと運転席に戻る。 「とりあえず、マンションへ行くがいいな?」 「……う、うん」

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