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第156話

ピピピ……… …………目覚まし止めて あぁ、もう朝か…… 「吹雪。起きて。朝だよ。」 眠い目をこすり布団から出た 「さぁ。飯食って出ないと、一限に遅れる」 昨日の涙がまるで嘘のように、 ライトは普通だった 大学へ向かう電車の中 満員でライトは揺れる度によろける フラフラして、立ってるのもきつそう…… 見かねてライトの腰を支えた 「大丈夫か………ライト。俺に寄っかかっとけ」 ライトはそっと腰に手を回し、 俺の胸に頭を寄せてきた …………珍しいな 外で甘えてくるなんて ライトの髪からは、俺と同じシャンプーの匂い …………触りたいな 頭、撫でたい 電車の中で触ったら、変か 人目もあるし 「お前、寝癖酷いぞ」 咄嗟についてしまった嘘 「直して」 ライトは少しも疑わず、そう言ってきた 頭を撫でたら、ライトはチラッと上目遣いで 見てから、小さく笑った 「直んない」 ライトのサラサラな髪をそっと撫でる なんとなく、ギュッと抱きしめたくなるのを 我慢して、俺も少しだけ笑った

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