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第158話
飲み物を買って、ベンチに戻ろうとすると、
ライトの前にクラスメートで同じサークルの
拓海が立ってた
そういえば、アイツも……
ライトとルイトを見分けてるっけ……
「ライト、顔、赤くない?熱?」
「あ、違うよ。熱じゃない」
「でも、赤いよ」
その時だった
急に拓海がライトの頭を引き寄せて、
キスをした
思わず、足が止まる
「…………な、なっ、何を……」
ビックリしてるライトに、
拓海はもう一度キスを迫った
「や、やめろよ!」
ライトは、慌てて、言った
「…………ごめん。ライト。急にキスして………」
「……ど、どうして」
…………ライトが拓海にキスされてた
腹わたが煮えくり返りそうになるほどの、
激しい怒りを感じる
もっとハッキリ拒否しないから、
付けこまれるんだ!
2回もされやがって……
ライトからした訳じゃないって分かってる
だけど、腹が立って仕方ない
…………なんで、キスなんか
ライト、満更でもない……?
なんだよ。拓海が優しいから…………!?
恥ずかしそうに目を伏せるライトを見たら、
更に怒りがふつふつ湧いてきた
お前なぁ!
そんな態度、拓海を喜ばせるだけだろ!
赤い顔して照れてる……
そういう顔……
…………他の男に見せるなよ
「好きだ」
「……………え」
突然、聞こえた拓海の一言
なんだって…………?
「初めて会った時から、
ライトの事、ずっと好きだったんだ」
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