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第179話
「あ……ん!……はぁっ……ヤッ!」
ライト、声出しすぎ
パーカーを脱いで渡した
「それで口押さえろよ」
流石に人通りの少ない階だからって、
安心は出来ない
ライトはギュッとパーカーを握り、
なんとも言えない顔をした
「声出すなよ?」
返事もしないうちに思いっきり体を揺さぶる
「…………っ……ッ」
うわ……エロ……
声を我慢してるのって悪い事してるみたいで
なんか…………
「……ん……んっ!ふ……っ……」
甘い声を漏らし、耐えるライトに、
ゾクゾク興奮する
「……っ……はぁ、はぁっ…………」
俺は嵐の代わりなんて嫌だ
俺と嵐を重ねないで
ルイトの時とは違う強い感情に、
俺自身、理解できず戸惑う
キスしてからじっと見つめた
激しい挿送を繰り返すとライトは、
涙を零しながら、俺のパーカーを握りしめ、
口元に当ててた
もう一回、俺の名前を呼んで
「……んんっ!……ハッ…………ふ、吹雪……」
縋るような目で見られて、
頭がクラクラする
「あっ……だめ!……いっちゃう…………」
「じゃあ、おねだりしろ」
可愛い……
お前はどうして、そんなに可愛いんだ
「…………ぅ、んんっ!吹雪……
……あ、やっ…………キスして!いかせて!」
パーカーを取り上げてキスで口を塞ぐと、
ライトが背中に手を回してきた
甘えるみたいに頬を寄せられ、
可愛い仕草に胸がギュッとなる
激しく出し入れすると、
ライトの中が一気に締まる
「んあっ!ふ、ぶ…………ん、はぁっ……
……っ……っ……んんーー!!」
二人で同時に果てる
目が合って、キスをしたら、
ライトがそっと笑った
…………幸せだと感じてしまう
俺達の間には何もないのに…………
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