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第36話

手作りしたハンバーグは、旨かった 「旨い!」 「うん。上手く焼けたな」 「そういえば、英語の課題やった?」 「まだ」 「やばくない?」 「ヤバイね」 一緒に飯……楽しいな…… 「飴色玉ねぎ、旨い」 「ぶっ、はは……飴色……」 「ライトさ。よく笑うんだな」 「…………なんだよ」 「いや。知らなかったと思って……」 そうだな。気持ちがバレそうな気がして、 いつも気を張ってた 素直になれなくて、 可愛くねーことばっかり、 言ってたかも………… 今は先生が好きって、嘘ついてるから、 変かもしれないけど、 安心して、笑ったり、泣いたり、 できるようになった気がする 「ごちそーさま」 片付けようとしたら、腕を掴まれた 「俺が後で片付けるから、 一緒に風呂行こう」 「は、はぁ!?なんで!?」 「風呂でやりたくねぇ?立ったまま」 耳元で囁かれて、体がゾワッとする 「お、お前、一体……何回、やったら、 気が済むんだ!絶倫か!!」 壁に追い詰められて、顔を近づけて来る 壁ドン………… 「何?褒めてんの?」 「呆れてんの!」 頬から髪にスルッと、手を入れられる 「なぁ、一緒に風呂行こ?」 そんなにジっと、見つめるなよ…… 断れなくなるだろ……

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