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第64話

パチ…… 目を開けたら目の前に吹雪がいた 無防備な寝顔にドキドキしてしまう 柔らかい黒髪 そっと撫でて、手を引っ込めた こんなに近いの、ダメだな………… …………俺、また、落ちてたのか 体、キレイになってる…… 昨日、夕方位にやって…… 結構、寝てた? 時計を見る ……朝の五時!! 一体、どんだけ寝てたんだ あ……今日、誕生日だ ……朝から吹雪と一緒で嬉しいな 朝食でも作るか ふぁ……… アクビをしながら、 吹雪を起こさないようにベッドを降りた あれ? そういえば、ルイトは? リビングを見た感じ、帰ってきた形跡がない スマホを見たら、ラインが入ってた 〈先生に泊まりに誘われたから、 今日は帰りません♡〉 そっか…… 今日、誕生日だし休みだもんな 冷蔵庫を開けると、昨日はなかったはずの、 白い箱があった 「…………?」 箱を出して、開けると、中にはケーキが入ってた ホイップクリームとイチゴやラズベリーが、 散りばめられているホールのケーキ チョコのプレートには、 HAPPY BARTHDAYの文字 今日はルイトと俺の誕生日 「ライト」 「わ、わぁ!」 急に、声をかけられて、驚く 「ごめん。驚かして」 「…………起こしちゃった?」 「いや。腹が減って……」 「あ……吹雪。ケーキありがとう」 「今、食う?」 「でも、せっかくのホールだし、 ルイトが帰ってきてからの方が……」 「別に残しといてもいいけど、 ルイトは嵐が祝ってるから、 いいんじゃないか?」 「え?」 「食べようぜ。ケーキ好きだろ?」 …………俺の為に買ってきてくれたの? ルイトはチョコケーキ、 俺はショートケーキが好きだった 箱の中には真っ白なクリームのケーキ 「吹雪?」 「何?」 最初から……俺の為に……? 「俺に買ってきてくれたの?」 「…………うん。 昨日、酷いことしたから、詫びも兼ねて……」 「……あり……がとう」 「プレゼントもあるんだ」 ガサゴソ 吹雪はポケットから、 ビニールの小さな袋を出した 「ゲーセンので、悪いけど」 「これ………」 「前に欲しいって、言ってただろ?」 スター□ォーズのライ□セーバーの キーホルダー 前に一緒にゲーセンに行った時に、 千円も使っても取れなくて、 諦めたキーホルダーだった 「…………嬉しい。ありがとう。吹雪」 嬉しかった 素直に伝えた 俺の為に選んでくれたケーキ 欲しがってたキーホルダー ちゃんと覚えててくれたなんて…… 気を抜くと嬉し泣きしてしまいそうで、 涙をグッと堪えて笑顔を向けて、 もう一度「ありがとう」って伝えた

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