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第75話

「…………虐められたいの?」 意地悪そうに吹雪は笑った 待てなくて、吹雪を引き寄せて唇を重ねる 何度かキスを交わしてたら、 髪を撫でられて抱きしめられた お互いの息遣いしか、聞こえない 目が合って、また、口づけされる 恋人みたいなキス 優しいキスに涙が出そう 「…………吹雪」 吹雪は今でも俺を抱く時に、 ルイトの事を考えてるのかな 初めてした時以外では、ルイトの名前は 呼ばれてないけど…… 不意に考えてしまい、ズキリと胸が痛む …………最近、情緒不安定かも 吹雪の事を考えて、 上がったり下がったり…… 「…………ライト?どうした?」 「え………?」 「泣きそうな顔してる………」 気付かれるなんて………… ……誤魔化さなくちゃ 「…………せ……先生の事、考えてた」 「…………」 「先生とルイトもこういう事、 してるんだろうな………って思って……」 「…………考えても意味ないだろ」 「うん。そうだね……」 「俺が忘れさせてやる」 優しい吹雪 でも、俺…… 最近、どうしようもないんだ………… 自分でも手に負えない気持ちに、 振り回されてる お前のことが好き 日に日に気持ちが強くなる 「…………吹雪」 泣きそうになるのをグッと我慢して、 吹雪を見つめた 「…………忘れてさせて。吹雪」 指を一気に二本入れられて、体が跳ねた 「……アァッ!」 「昨日、やり過ぎたせいで、柔らかいな」 「……ふ、吹雪…………」 「お前の事、グチャグチャに犯してやりたい」 そう言ってほとんど慣らさず、 急に奥まで挿れられた 「………あ、あ、アァァッ!! ……そんなっ……や……っ………」 「昨日、散々やったのに、お前は、 本当に淫乱だな!」 いきなり、物凄い速さで挿送され、 目がチカチカする 「アッ!あぅ!…………ま、待ってぇ!! …………は……激しいのダメ……」 「激しいのが好きなんだろ! ホラ………ココだろ?」 「……んアァぁッ!……や……ダメ!ダメ! …………はぁっ……ふぶ……き……っ…………」 お前とすると満たされる だけど…… 幸せで、幸せで………… 少し虚しくなるんだ…………

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