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第76話
俺、本当におかしいんだろうな
無理矢理、突っ込まれて、
恥ずかしい格好させられて、
喜んでるなんて…………
「……あっ……んっ!……吹雪…………」
「気持ちいいのかよ」
好きなんだ。吹雪……
「……はぁっ……ぅ、うん……気持ちいい……」
「…………ライト」
吹雪……
「アッ!吹雪……んんっ……っ……」
「ライト…………」
名前を呼ばれるだけで体が熱くなった
何度も体を揺さぶられて、快感を拾う
………………お前が好き
「……あ…………アアァァッ……」
中に熱いのを出されてお互いを抱きしめた
中出しされて幸せ感じるなんて、
…………終わってるかな
でも、いい……
吹雪が好きだから
優しく頬に手を置かれて、またキスをした
キス、嬉しい……
「もう一回いい?」
吹雪に耳元で囁かれた
幸せで、胸が痛い
「うん……」
そのまま出し入れされて、
ギュッと抱きしめられたら、堪らない
幸せ…………
「やっ!奥まで、しないで…………」
「…………可愛い。ライト…………」
可愛い……なんて
男への褒め言葉じゃないけど…………
吹雪のくれる言葉にジワリと胸が暖かくなる
繰り返すキス
優しい手
温かい…………
「…………好き」
とっさに出てしまった言葉
「え………?」
吹雪の驚いた顔で、現実に戻る
しまった…………!!
「………………ライト?」
ドクドクと血が下がり、嫌な汗が流れる
考えろ!顔に出すな!
今までの努力が全て無駄になる
まだ、吹雪の側にいたいんだ
どうしよう……
どうすればいい…………?
出来れば言いたくなかった言葉
でも、そんなことを言ってる場合じゃない
言わなきゃ、この場で終わる
……お前の側にいる為には、
どんな嘘でもついてやる…………
「先生。好き…………」
そっと、目を閉じた
前に、お前に言われたのと同じ
……………吹雪。お願いだから、騙されて
お前の隣りにいられなくなるなんて、
今は考えられないんだ…………
「先生…………」
うわ言みたいに囁いて、
吹雪の胸に頭を寄せ、指を絡ませた
俺の嘘
でも、お前も同じ事したから、
うっかり言った気持ちは分かるよな?
………………頼むから、信じて
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