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第110話

双子と同じ大学に進学 ルイトと嵐は違う場所での生活が始まる 忙しい毎日 自然とルイトが家に来る回数は減ってきた 大学に上がってすぐ、 ルイトは初めて男から告白された 嵐を好きになって、もうすぐ二年 「……もう、やめ時って事かも………… 付き合ってみようかな……」 ルイトは全く進展のない自分の恋に、 少し疲れてた 「諦めるな。ルイト。 お前……ずっと頑張ってきただろう」 そう何度も話した 嵐の気持ちを聞いたあの日から、 ずっと言えなかった 俺のせいで運命が変わるかもしれない 最近、ルイトは泣いてばかりで、 嵐も全然、元気がない 俺が二人に伝えていれば………… 今更ながら自分のやった事がのしかかる 「嵐。ルイトが大学で、 他の男に告白されたぞ」 望んで言ったわけじゃない 罪悪感からだった でも、早くなんとかしないと、 ルイトは他の奴のものになる 「え……そ、そうなんだ」 「ルイト……お前を諦めて、 付き合うつもりだって」 「…………」 明らかにショックを受けた顔 「嵐。本当にいいのか?後悔しない?」 「ルイトは良い子だから………… 大学生同士の方がきっと楽しくて幸せだよ。 俺なんか……6歳も上だし…………」 嵐の落ち込んだみたいな寂しそうな顔 それ以上は聞かず部屋を後にした 何も見たくなかったし、 聞きたくなかったんだ

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