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第10話

裕一さんは私の髪に指を絡めながら微笑む。 「愛してるよ……弥」 「私もです……」 事後の疲れからか、“愛してる”と言う前に瞼が閉じてしまう。 「分かってる。先に好きになったのはーー俺だからね」 閉じ込めておきたい程、君を愛してるーー 一生大事にするから、俺の胸で安心して休んでいいよーー これからも、よろしくーー 夢で見た彼からのこの言葉が、本当に言われていたと知るのは……もう少し先の話ーー。 fin.

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