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二人の熱で部屋の室温が増していく。 ベッドに伏せした式部は仔猫みたいにシーツに爪を立てていた。 ろくに力が入らずに不安定気味な細腰は隹川によって空中で固定されている。 後ろからお尻の奥まで。 音を立てて突かれる。 一度目に放たれた肉食汁が胎底で激しく動くペニスにふんだんに絡みつく。 何か狂いそうだ、と隹川は思う。 暑さとセックスでへろへろになって、頭が蕩けて、いつもは嫌々してくる式部にとろんおねだりされて。 「お前のせいで犯罪者になりそうだ」 二人の体液でぐちゃぐちゃになったシーツと式部の狭間に片手を割り込ませた。 とろとろぬるぬるな童貞ペニスを探り当てると、掌にしっかり捕らえ、しごく。 同時に熱々悶々な仮膣奥を肉食ペニスでグリグリ掻き乱す。 破裂しそうなまでに膨れ上がった頂きで緩急をつけて小突き回す。 発声もままならずに絶頂し続けて体も心も蕩けた式部を全身全霊でもって堪能する。 「すいかわぁ」 かろうじて自分を呼んでいた唇まで平らげる勢いで貪った。 こいつ、まだ中学生なんだよな。 高校上がったらどうする。 やっぱ飼い殺し、だよな、言い寄ってくる害虫全滅前提で。 「一生かけて俺を狂わせた全責任とれよ、式部」 「あっ、式部だ!何だよ来ないとか言ってたくせに~!」 「ばか、宇野原行くんじゃねーよ」 「へっ、あっ、式部の奴またアイツと!? 絶対むりやり付き合わされてんだよ!」 「あの二人、いっしょに一つのソフトクリーム食べてんのな」 「俺とは何一つだってシェアしてくれないのに!」 「お前が明らかに食べ過ぎるからじゃ?」 「北! ソフトクリームはんぶんこしよ!」 「おぇぇ」 「北ひどいっ!」 「もう一口くれ」 「買ってもらって何だけど。もう一つ買えばいいんじゃないか?」 「めんどくせぇ」 「じゃあ僕が隹川に買う、それで収拾がつく」 「一口くれ」 「変な隹川だ」 遥か彼方に満ちる宵闇を切り裂く三日月。 仄かに耀く石灯籠。 怪しげな陰影に彩られて毒々しく笑う狐のお面達。 人ごみは苦手だが隹川とどこかへ出かけてみたくて。 式部は珍しく自分から誰かを誘って三連休中日のイベントに来てみた。 「明日はどこ行く、式部」 休日ってこんなに楽しいものだったんだ。 「教えてくれてありがとう、隹川」 「?」

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