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助けてやるよ*《5》
「りぃ、ツライから早く終わらしてしまおう」
初瑪は俺の前に少し足を開いた体育座りのように座っていた。もちろん服は着たまんま。
服を着て1ミリも乱れていない初瑪と、全裸で乱れまくっている俺。恥ずかしさと惨めさと、なんかプライド的に死にそう。
「りぃ、そのまま俺の足の間に来い」
「…嫌、だ……んぅ…服、汚れる…っ…だろ!」
「俺の言葉は“絶対”だろ。早く来い」
「…わかった」
膝たちでするすると初瑪の足の間に入ると、初瑪がグッと体を引いてきて、抱きしめられる1歩手前って感じになった。
ふぉぉ?!何してるんだよ!
マジで汚れるから!
俺、今身体汚物だから!
よりによってそれが目立つような黒い服とか着ないでくれる?!……もちろん俺は目隠しを外されてから初瑪の顔を見ていない。
てか、見れない。
見れるわけねぇ!!
「りぃ、腕回して」
「どこに」
「俺の首、いいから早くだ」
え、何その縋ってるみたいな構図。
ふるふると首を振ると、初瑪は俺の両腕を掴んで自ら首に手を回させた。これだと、必然的に初瑪に体重を預けていることになる。
身長の違いで俺完全に初瑪の肩に顔あるもん。
「始めるぞ」
そういうと初瑪はまた俺のモノを握り、動き出す。
「っ!ひゃ……んっ、あっ……んぁ…っ」
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!
距離が近くなった…いや、初瑪の耳の近くに俺が近くなったことで、完全にこの変な声が初瑪に聞かれてる。さっきも聞こえていたに決まってるけど、状態が違う。
あぁぁぁぁぁぁ!もう、嫌だぁぁぁ!!
声を抑えたくて顔を初瑪の肩に埋め、なるべく口をどうにか閉ざして耐える。それを見た初瑪がそっと耳元で呼んだ。
「りぃ」
ッ!!
なんかすげぇ下半身にきたよ今の!
「顔上げろ」
「…んっ」
無理矢理顔を上げさせられて、初瑪の顔を見ると初瑪も何だか色っぽい顔をしていた。
「イけ」
そういわれるとそのまま一気に初瑪の手の中で高ぶっていた熱を吐き出し、そのまま意識が遠のいた。
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