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第2章第24話
ベッドの中央に下ろされ
座った状態で大和を
見上げれば、
互いの唇が何度も
重なっては離れ……徐々に深まる。
僕は深い口付けのまま
大和に押し倒され
互いを貪った。
「んぅ……ふっん……んぅん」
お互い角度を変えながら
口内を動き回る舌触り、
僅かな隙間から漏れ出す
自分の甘ったるい声に
身体が熱を帯びる。
「んぅん……ん……はぁ……ん」
駄目……また流される。
大和が唇から首筋に
移ったそのタイミングに
僕は待ったをかけた。
「待って……ん……だ……め」
僕が大和を押しのけるなんて
今まで一度もない。
だから────、
「なんで?誘ったのは暁でしょ?」
大和は珍しく拗ねた表情。
あー拗ねた顔も堪らないな!
なんて考えてる場合じゃない。
「僕が大和を気持ちよくするの」
その台詞に大和が固まる。
「い、いよ……しなくて」
ムッ!なんで嫌がるの?
「なんで?僕ばっかりで
一度もやらせてくれないじゃない」
「そ、それは……」
目の前の大和は明らか動揺していた。
「僕だってしたいの!
それとも嫌な理由でもあるの?」
「ちがっ……そうじゃなくて……」
大和の目は完全に泳いでる。
僕は面白くなさそうに
頬を膨らませた。
「怒らないで?誤解だよ……
あ、暁にされたら……俺
直ぐイッちゃうから……
カッコ悪いじゃん」
「!?」
そ、そんな事?
い、いや大和にとっては
大事な事なんだ。
よし────
「いいじゃん、僕だって
大和を気持ちよくしたい!
カッコ悪くなんかないよ?
イッてくれたら嬉しいもん」
大和が頬を染めなにかを
口にしかけたけど、
僕はそんな隙を与えてやらない。
僕は戸惑う大和を強引に
押し倒して
首筋からゆっくりと
攻め始めた。
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