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第2章第26話
諦めた俺は真っ赤に
なりながら言葉にする。
「はぁ……暁……歯立てないでね」
暁はペニスを握ると
天使の微笑み如く
頷いてゆっくりと
小さな口に頬張った。
「っ……はぁ……」
暁には初めての行為。
ぎこちない舌使い
だけど俺を熱く
させるには充分。
「あ……き……んぅ……」
漏れそうな声を必死に抑える
俺のペニスを
暁のねっとりとした舌が
一生懸命這い回り、
可愛い口がジュルルと吸えば
長い髪が太股に掠め
目眩がする……。
駄目だ────もたない。
「あき……離してッ……」
思わず腰を引くが
暁は躊躇うことなく
吸い付いた瞬間俺は……
「ッ……ぁ…………」
ビクンと身体を反らせ
漏れ出す声と共に、
人生最速で
白唾を口内へとぶちまけた。
やべっ────、
俺は乱れた呼吸のまま
慌てて視線を
戻すと、暁はごくりと
喉を鳴らせて飲み込む。
げっ────飲んだし。
「ごめ────」
俺の身体は大量の汗が
吹き出し謝る。
がしかし────、
目の前の暁はペロりと舌先を見せ
あっけらかんと言った。
「大和ってこんな味するんだね」
「えっ………」
「ふふ、美味しかった」
にこって微笑む暁の
語尾にハートマーク。
もう駄目────。
俺は暁の身体を強引に
抱き寄せシーツに組み敷いた。
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