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第1章第24話
AKIside
顔を覗き込んだら耳まで真っ赤。
この人クールな顔立ちなのに
反応がめちゃくちゃ可愛い。
なんだか虐めたくなっちゃう。
僕の悪戯な心に火がついた。
「近くに美味しい
ビュッフェのお店があるの」
「ビュッフェ?」
あれ?言い方悪かったかな?
「バイキングみたいなもの」
ようやく分かったようで
なるほどと頷いてる。
僕は楽しくなり
クスクスと笑ってしまった。
九条さんは顔を赤らめ
僅かに視線を外す。
「え……と流行りに疎くて」
そんな事気にしなくていいのに。
やっぱり可愛い。
「ううん、大丈夫行こ?」
そう言って僕は九条さんの手を取り
強引に引っ張った。
かなりビックリした顔したけど
僕は構わず外に出た。
九条さんの手は思ったより大きい。
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