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第1章第25話
大和side
「え……」
う、嘘!手……手を握られてる。
少し強引だが
そんな事よりAKIが俺の手────。
いきなりの展開で俺の頭はパニック。
されるがままスタジオの外に出ると
僅か2、3分だろうか?
一軒の店の前に立ち止まる。
「ここだよ?誘ったのは僕だし奢るね」
そう言って握られた手が離れてく。
あっ……温もりが……消えて……。
女の手より柔らかさは感じなかったけど
確かにAKIの体温を感じた。
本当にそれだけなのに、
俺は堪らなく幸せな気持ちになる。
「入ろ?」
俺は握られた手をギュッと握りしめ
AKIと共にレストランへ入った。
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