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第1章第26話

中に入ると意外と昼間なのに 親子連れが目立つ。 「食べ放題じゃないけど いっぱい食べてね」 どうやらバイキングと違って 食べた分だけ支払うらしい。 AKIがニッコリ微笑んで教えてくれた。 2人で食材を取りに行くと 色々な種類が豊富に並べてある。 「どうしようかな?」 AKIは楽しげにお皿片手に悩んでる。 か、可愛い……。 こうしているのが嘘みたいだ。 なんだか胸がいっぱい。 俺はいつもより量を減らして 取り分け席に戻った。 ドキドキして待つとAKIが戻って来て 手元のお皿をみると俺は目を丸くする。 「お待たせ」 「そ、そんなに食べるの?」 AKIのお皿はこれでもかと 食材が乗っている。 「へへお腹空いちゃって」 細いのに何処にそんなに入るのか。 だけどなんか楽しそう。 これは頑張って会話しないと……。

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