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第1章第27話

AKIは席に着き 「いただきます」 そう言って小さな口に サラダを入れもぐもぐ。 よく見ればバランスのいい 食材が盛られている。 しかもサラダは1皿別に用意して。 やっぱりカロリーとか気にしてるんだ。 「あ、の……」 AKIは食べ物をごくんと飲み込み 「暁、早乙女暁(さおとめあき)」 「え……」 「僕の本名、暁って呼んで?」 そう言ってニッコリ微笑んだ。 きっとその瞬間 俺の顔は真っ赤に染まったろ。 「……俺も大和で……いいよ」 俺はそう言って照れ隠しに 手元のお冷を喉を鳴らして飲み干す。 「じゃあ大和食べないの?」 あ、暁が俺の名前呼んでる。 ヤバイめちゃくちゃ嬉しい。 夢見心地でどっかに行きそうな 俺を暁が呼び止める。 「大和?訊いてる?」 「え……あ、うん、いただきます」 つい間抜け面を見せたろうか? 正直胸がいっぱいで あまりお腹は空いていないのだけど 暁に促され食べ物口に運ぶ。 俺が食べ始めたのを見て 暁は再びサラダをパクパク。 か、可愛い────。 でも?なんでサラダから? 少々疑問に思ったが 訊きたい事は山ほどある。 俺は意を決して口を開いた。

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