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ある晴れた日に 20

 俺、感じている……いつもより、深く強く。  丈が人肌に温めた潤滑剤を、蕾にたっぷりと塗り込めてくる。 「あっ……うっ」 「洋……今日は凄いな」  丈の視線を辿れば、俺の乳首がツンと突き出ていた。 「あ……まり、見るな」 「可愛い」  過敏になった先端をペロッと舐められて、片方の手で捏ねられ摺り合わされる。 「また、ここ……だけでイケそうだな」 「ん……あ、あっ」  丈の言う通りだ。  男なのに乳首への刺激だけで達してしまうようになった。こんな身体にしたのは、丈だ。それが恨めしくもあり、嬉しくもある。 「胸……もう、嫌だ……感じ過ぎる」  ハァハァと息があがり、頬が紅潮していく。 「よし、もう、いいだろう。だいぶ緩んできたな」  蕾が泥濘んできたのは、自分でも分かった。  身体の緊張が解ければ、その入り口も開かれる。 「んんっ」  丈の人差し指と中指、二本の指の侵入を容易に許していた。 「洋の中は、いつも温かいな」 「ん……っ」 「痛みはないか」 「……ん、大丈夫だ」  そんなに優しく抱くな。    俺は既にお前のものなのに……    でも……嬉しい。  潤んだ内側が、丈の指に絡みついていく。  丈もその感触をじっくり味わうように、指をゆっくりと旋回させた。 「あうっ!」  感じる部分をじっくり辿られ腰が跳ね、自分でも驚くほどの艶めいた声が漏れてしまう。  じっれったくなる程の丁寧な愛撫が延々と続いていた。 「ん……っ、ん……あっ……」 「いい声で啼くんだな」 「丈……丈の……もう挿れてくれ」 「洋、可愛いお強請りだ」  散々溶かされて喘がされて……ようやく指が抜かれた。  いよいよだと、期待に震える内股。  丈に膝頭を掴まれ……更に大きく開かされた。  シーツに着くほど開脚させられ、もう全部露わになる!  全部、丈に明け渡す瞬間だ。  **** 「うっ……う……」  流が僕を布団に押し倒し、噛み付くようキスを仕掛けてくる。  僕の身体は、そうやっていつも流によって支配されていく。  僕は、それが嬉しい。男なのに変か。流に四肢を押さえ込まれ身動ぎ出来ないのすら、心地良い。  それは流に抱かれるようになってから、僕の中に芽生えた不思議な感情だった。    僕は流の背中に手を回し、ギュッと抱きしめた。 「翠、俺……翠を抱く時……いつも我を忘れてしまう」 「ん……知ってる」 「こんな俺、怖くないか」 「馬鹿だね、流……僕がどうしてここにいると?」 「翠……っ」  怖かったらとっくに逃げ出しているよ、流。  流が僕の仰け反った首筋を濡れた音が立つほど、激しく舐めてくる。  そのまま耳朶を甘噛みされ穴に舌を差し込まれると、身体がブルブルと震えた。  流が触れてくれた部分がどんどん感じやすくなっている。僕の身体はどうなってしまうのか。  風呂場から移動する時に羽織った浴衣は、帯をしていなかったので、あっというまに剥ぎ取られてしまった。  ツンと突き出した乳首に、流が強く吸い付いてくる。  既に風呂場で口淫され兆していた屹立がグンと嵩を増し、流の腹に当たった。 「ふっ、俺に感じて、俺に乱れて……こんなにいやらしくなって」 「あ、……んっ、ん」  もう何を言われても構わない。  僕は淫らな身体になった。 あとがき(不要な方はスルーです) **** ここ数日、2CPの大人っぽいラブシーンを書いています。 心も裸に……翠も洋も流も丈も、それぞれの覚悟や本心が見え隠れするシーンです。今後の展開の前に、じっくりここは描きたくなりました。 もう少しだけお付き合いくださいね。

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