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つづき

「最高でした!嘘だ~って思ってたのに叫んじゃいました!でも叫びますよね、あんなねええ~!」 「でしょでしょ?」 「わざとらしい大どんでん返しってシラケますけど、これは楽しいドンデン返し!」 「さすがハルさん。大ドンデンが御所望ならとっておきのがあります! ガブリエル・バーンがメインなんですけどね、ボールドウィン兄弟の末っ子のスティーブンもでてますよ。あとね、この頃日本では無名に近かったK・スペイシー。ベニチオ・デル・トロまで出演しています。 この映画が公開された当時はシネコンよりも、劇場が多かったんですよ。その頃は一度入場したら何回見てもよかった。入れ替制なんて滅多になかったわけです。 でもこの映画の結末のどんでん返しのすさまじさに「結末は言わないでください」なんていう御触れもでたし、映画館側は入れ替制を導入して自衛したんです! この映画のすごさがわかりますよね? 「シックスセンス」のオチもなかなかよかったけれど、これにはかないません! この映画の名前は「ユージュアル・サスペクツ」 もちろん、明日DVD持ってきます!」  長い、そして熱い。俳優の名前とか当たり前にポンポン言ってますけど、知らない人ばかり。だから一応知っていることを少しだけ言ってみる。 「ああ、そういえば『ディナーラッシュ』のギャングの人、『ボーンコレクター』にでてましたよね。」 「なんですって?僕としたことが!!中休みGEOに行きます。今晩速攻で確認しますから!」  トアさんのおすすめ映画に外れはなさそうですが、夢中になると止まらない。エネルギーが吸い取られる。  トアさん相手にエンタメ話は控えることにしよう。卒論もあるのに、毎晩DVDみている場合じゃない。でも『ユージュアル・サスペクツ』がちょっと楽しみな僕でした。

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