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face:あとがき
「あとがき」みたいなものを書かせてもらいます。(面倒くさっ!な方は飛ばしてねw)
おじさんたちがミネの頑張り説得をよそにキャイキャイしてたとき登場したのが「西山」の名前。すずさんレベルに達していないが、オジサンの期待(又は飛び道具とも言いますw)を背負う女子がいてもいいかもしれない。それが「face」の始まりです。
最初西山を「うわ、いけすかない女」だと思ったはずです。彼女はまだすずさんほどに自分の立ち位置と目的が整理されておらず、突っ走ることこそが正しいと信じて前に前にと何かに追われて仕事をしている。これは昔の自分の姿を投影したもので、たぶん私こそが相当いけ好かない人物であったろうと、今なら理解できます。
毎週毎週開催されるイベントを全国の各都市で行う業務だったので、バスに乗るように飛行機に乗っていました。年間50回を軽く超えるフライトでしたからマイルがアホみたいに溜まったものです。
イベントには1千万円以上の売上目標がついていましたし、それを4~5日で回収しなければならない。人を呼ぶ販促をどう組み立てるか?地域性のリサーチ、商圏をどこまでとするか、媒体の選択は?宣材物のデザインは?会場のブッキングは?
もうまさに「?」を調べて考えて埋めていく作業の連続。あげく、年に何本か億の桁が売目のイベントが存在するというトホホな現実。
(そのあたり、すずさんのお仕事に少し書いちゃってますw)
会議をすれば夜中の3時になっていたり、休みといえども会場は動いているので電話はガンガン鳴るしで休んだ気にもならない。
部下は全員男だし、弱い所を見せてたまるか!な変な心意気の塊でした。仕事に追われ、男なみに遊び、酒を飲みまくるという、殺伐としたあの数年。まさしく西山さんの年齢です。
20代後半から30代半ばの自分は、相当オカシイことになっていたと思います。
その状況で正気を保っていられたのは、周りにいてくれるオジサン達でした。代理店やプロダクションに籍を置いている彼らと話すのはとても楽しかったし、時にはおしかりを受け、励ましてもらい、超ワンマンの社長の悪口を愚痴っぽくこぼす私の話を聞いてくれました。彼らもかつては突っ走り、何キロの速度で走ることが正しいか見えない時期があったはずです。それを乗り越えたからこその彼らの自信と仕事ぶりは本当に格好よかった。
現在はすっかりリーマン生活から一抜けしております。これはこれで間違った選択ではないと思える毎日なので平穏です(時にミネベーダー化しますがw)
でも、バカみたいに突っ走っていたあの時の自分があったからこそ、今の生活を選択できたとも言えます。何事も無駄はなく何かに繋がり自分に返ってくる。そうやって人は生きていくのかな~と。
仕事を頑張っている彼氏さんや旦那さん達もきっと高村さんやハル父のように、西山みたいな人の救いになっているのでしょう。こそこそBLやMLを楽しみながら是非彼らをサポートしてあげてください。
書くことは自分を晒す、いささか恥ずかしい行為ではあります。でも自浄作用もあったりするので過去の自分の経験値を盛り込むことも悪くないと最近は考えています。
「男前とヤサ男」が嘘っぽい世界にならないように、しっかり自分を埋め込んでSABUROの面々を書き続けていければなと。
今後ともよろしくお願いします!
あと、働く女子の皆さん。色々あるかと思いますが、あまりヘンテコリンにならない程度のところで周りを見渡してみてください。きっと誰かが笑顔で見守ってくれています。たまには立ち止まって、聞き耳をたててみたり、自分にご褒美をあげたりしてください。
皆様の日々の生活が善きものでありますように!
せい
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