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december.23.2015 ミネ、男とサウナに行く

「あれ?村崎?」  ナーバス度が半端ない12月のクリスマス3日間の初日をなんとかやり過ごした。その帰り道、いきなり名前を呼ばれて振り向けばそこにいるのは鈴木。高校の時のクラスメイトで、つかず離れずの関係だ。そういえば鈴木が結婚してから飲みにいっていない。 「鈴木じゃん、どした?忘年会か?」 「祝日に忘年会なんかしないって。これからサウナに行こうかと思ってさ」 「サウナ?」 「ああ。簡単に言えば家を追い出されたって言うか、顔を見たくないなんて言われちゃったりな俺なのです」 「なのですって。まさか離婚の危機?」 「いや違う。なんていうの?男にはわからんのよ。嫁さんが妊娠中でナーバスなんだよね、つわりとか色々苦しいみたいでさ、痛い所もなくピンピンしている俺の顔が気にさわるらしくて。 一人にしてほしいという要望を素直に聞いて出てきた。行くとこないからサウナで一汗かいてビールのもうかなって」    汗だくのあとのビールか。それがとても素敵に思えた。疲れもろとも汗で流してしまうのは気分転換になりそうだし。 「俺も行こうかな」 「おお~いいね。行こうぜ、ビール飲むぞ!」  友達とサウナ行ってビール飲んで過ごした。そんなこと嫁さんに言ったら本気で追い出されるんじゃないの?そんな心配をしながら、鈴木の近況報告に耳を傾けつつ目的地に向かった。

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