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後書き
あとがき
あとがきページまで閲覧ありがとうございます。
今回は商業BL風と短編であることの2つを目指して制作しました。ですが、商業BL風というには受に頭髪、眉毛、睫毛以外の毛があることや50代近いことでこの前者はおそらく達成出来てはいないでしょう。わたくしの中では達成できていないので、自己採点で不合格です。そして後者。18禁短編小説というには結局は長編とまではいかずとも掌編近くまでいってしまう癖があるのですが、今回は37000字弱ですので、原稿用紙で93枚ほどの分量です。これは短編ですね。原稿用紙100枚足らずで終わりましたが実はまだ付け加えたい話があって、ですがいつもそうして短編小説を書くつもりで掌編や長編になってしまっているので、省きました。
ちなみに付け加えたい話というのは、鰍沢の元嫁が家に来てしまい恋糸を知っていた元嫁に愛糸がボコされか刺されるという雨降って地固まる、BLでよくある展開もいいと思ったのです。余談ですが、この話はBoys Loveという表記が正しくはありませんね。
さらに今回はわたくしの創作の中の双子や三つ子とはまた違った感じで書いてみました。受の属性もまた初めてです。とにかく濡れ場を書くのが苦手も苦手で、今回はおっさん受でさらに体毛濃いタイプなのでどうするか…って感じでした。生々しくしすぎず体毛をどう表現するのかというのを考えてみました。髪・眉・睫毛とアンダーヘアはとにかく、髭と胸毛とギャランドゥもあるので、この辺をどう生々しくしすぎないで表現するかってところで。そういうわけで、乏しい語彙力から絞り出してはみたのですがしっくりくる単語が浮かばなかったこと、しっくりくる単語のくせ意味が違うことで、字の意味から勝手に組み合わせて造語を使いました。というわけで、一部造語です。
中の話では、とある有名な著者と著作物、そこに出てくるとある絵画が出てきます。
ただわたくしの謙遜ではなくガチめの浅学故に解釈が違っていたら、と考えると明言はしません。ただそのとある絵画は殉教図なのですが、その著者がその本の中で記した画家とは違う画家をわたくしはイメージしました。ソドマという画家です。
後の話では、オフィーリアと六条御息所という単語が出てきます。有名な作品なので言わずもがな…ということはありますが、順にハムレットと源氏物語です。それから論文の話も出てくるのですが、これは掻い摘んだ概要ですので鵜呑みにしないことです。
今回は既存の作品や人物をメタファーに使いました。
ところで、本編にほとんど登場しなかった恋糸の名前ですが、実はわたくしのすでに亡くなっている祖母が生前営んでいたお店の名前です。どういった店かはもしかしたら字面や名前で分かるかもしれません。わざわざ明言するつもりもありませんが、隠すつもりもありません。~に捧ぐ、ではありませんが、ただわたくしなりに、会ったこともないどころかまだ親が大人にもなっていない時分に亡くなった祖母の要素をどこかで昇華したかったのだと思います。
発案と行動は突然ではありましたが、この字面と対になる形で愛糸、そしてわたくしの名前の字面と似てはいませんが連想される季節を思わせる字面で鰍沢と成穂摘と決めました。竹雀と鰍沢は適当に難読漢字辞典を開いた時に目に付いた単語の中から選びました。
こんな感じで閉めます。圧倒的感謝。
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