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後書き

ここまで読んでいただきありがとうございます。まるで打ち切りのような終わり方ですが、ここで終わりです。  今回の登場人物の姓は大岡越前、「暴れん坊将軍」から付けました。名前を付けるのに苦難し、その時にたまたま見た画像が大岡越前だったからです。  北条は大岡越前こと大岡忠相の母の姓で、本編に下の名前は出てきませんでしたが、享保の改革からとって、享保と書いてタカヤスです。遠山風吹は大岡忠相と生きた時代は違うものの、対のような立場にいる遠山金四郎からで、名の「:風吹(ふぶき)」は遠山金四郎のイメージとして強い刺青の桜吹雪からです。  ちなみに大岡と越前の北条への敬称あり敬称なしが安定していないのは、彼等の中で北条への距離感が掴めていないだけでなく、越前と大岡の立場をお互い理解しきれず遠慮が出ているからです。それから季良里と楓の母親の有無については明言しません。  それから実は主要な登場人物が故人への面影を重ねてしまう展開は「桃の香りがする。」でもやってしまっていたため、同じような構図にしてしまったのは反省点です。  少々今作は不完全燃焼のような終わり方をさせてしまいましたが、次作に活かしたいと思います。 そのようなところで後書きを終えます。本当にありがとうございました。

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