R18 胸元の…特に乳輪の周りにしつこく残っている細かな傷痕を、ジョウが優しく口で舐めはじめた。 「あっ…うっ…温かい…お前は手だけでなく口付けも温かいのだな…」 俺は目を閉じて、ジョウの動きに身を任せた。 凍っていた身体がじわりと溶けていく…お前の手と口の愛撫によってどんどん解されていく… 全身の傷痕に優しく、隈なくジョウは舌を這わせると、俺の凍っていた躰は甘く溶け出し、どんどん熱を発し、同時に中心も固くなっていった。 「あぁ…んっ駄目だ…もう我慢できぬ」 その言葉に誘われるように、ジョウが俺の中心を手で扱き始めた。 「ヨウ…こんなに硬くなって…」 ジョウはもう我慢できないといった表情で俺の着ていたものをすべて脱がし、生まれたままの姿にしてから、左手で胸にかき抱いた。 ＊＊＊＊ 鍛錬された引き締まった身体のはずなのに、ヨウの身体は想像よりも細く、儚なげにも感じた。 私は腕の中で潤んだ眼で、堪えているヨウの熱っぽい表情を確認すると、右手で扱くのを一層早めた。 「ヨウ、いいんだよ。出して…」 「だが…」 「ほら…」 そう促すと 「あっ…うぅっ！ 」 ほどなくヨウは達した。 その白濁としたものを手で受け止め、まだ固く閉じた蕾に撫でつけて、指でその周りを行ったり来たりしながら、優しく愛撫してやった。 「あぁ…ジョウ…そ…そこはまだ」 ヨウはびくっと身体を震わせた。 その声に促されるように指をそっと1本差し入れると、指を締め付けるようなとろけそうな感覚に陥り、私自身も酔いそうになった。 「んんっ…」 腕の中にいるヨウは、もう王の近衛隊長でなく、私が恋焦がれるただ一人の人でしかなかった。 ゆっくりと指をさらに2本…やがて3本と増やしていく。 「んっ…あっあっ…！もう我慢できないっ」 「ヨウ、君の中に入っても良いか」 「ん…あぁ…」 ヨウの腰を持ち上げ脚を開かせて、入り口を手で確かめると充分温んでいた。 そこへ押し当てると、ヨウのそこは私のモノを吸い込むように迎えてくれた。 ヨウはビクっと身体を震わせ喉仏を晒し、喘いだ。 「あうっ…あっ…」 私が揺らす腰の速度をあげても、ヨウのそこはしっかりと受け止めてくれる。 「くっ…うっ…あっ」 ヨウの堪え気味の声が、短く吐息交じりに部屋に響いている。 そうか…交わりとはこういうものなのだ。 私は初めて知った。 相手のすべてを受け止め、相手の中へ奥へ奥へ…心も躰も入り込むように二人が一つに繋がる。 共に生きていく、そのすべてを表現する行為なんだな。 ヨウのモノからも白濁したものが溢れ出て、さらに奥へ奥へと私のものが突き上げ、もう二人は一つの存在になっていた。 「もう…ヨウ…いいか。ここで出しても？」 「あぁ…ううっ…いいよ…俺も…」 「くっ」 私が腰の動きを加速させると、ヨウはそのまま果て、私も同時にもう一度精を放った。 「はぁはぁ…」 「ふぅ…」 二人の息遣いだけが響くヨウの部屋に、雲に隠れていた月が現れたのだろう、静かに月光が差し込んできた。 疲れ果て横たわるヨウの胸元の月輪は、その光を受け、清らかに輝いた。 「ヨウ…月光の中の君は、凄く綺麗だ」