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やっと…

「あ、あった……」 自分の持っている番号と画面上にある番号が一致していることを確かめて、パソコンの前で小さく呟いた。 大学に合格した。現役の時に失敗し浪人してやっとの思いで掴んだ合格だった。 「やったぜえええええ…何度めげそうになったか…二浪もしちまったけどその甲斐があった…母さん、父さん喜んでくれるかな。しかし、パソコンで合否確認なんてやっぱり味気ないなぁ汗」 直接大学に見に行かなくてもいいというメリットがあるのだろうが、自分がちゃんと受かったかどうか合格通知がくるまで不安になるという点では考えものだろう。 しかしそんなことに不安になっている場合では無い。俺が受かったのは都内の大学なのだ。今住んでいる家からでは到底通うことはできない。暮らす家を探したり、生活用品を揃えたりしなければならず感傷に浸っている時間はない。 「東京かぁ。家賃高いよなぁ…。宝くじ当たんねぇかなぁ、買ってないけど…」 そんな独り言を言いながら、早速パソコンで大学近辺の家を調べる。大学にどれだけ近いかも重要であるが、最重要項目はやはりどれだけ安いか。そこを考慮しながら調べていると1件の物件が目に留まった。 「シェアハウス?」

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