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見学2
「はい?」
「君がもしかして、たちばなくん?」
「あ、はい!遅れて本当に申し訳ありません…」
「いやいや、無事に着けたならよかったよ。僕は大家の木部仁(キベジン)といいます。よろしくね〜?」
「ありがとうございます…申し遅れました、僕はここのシェアハウスに住まわせて頂くことになった橘和也(タチバナカズヤ)といいます。20歳です。今春から東京の大学に通うため地元から出て東京に住むことになりました。」
「20歳か、若いね〜。失礼だけど橘くん最初女の子に見えたよ(笑)綺麗な顔してるしね」
本当に失礼じゃね?!って思ったけどグッとこらえた。
「俺、全く綺麗じゃないですよ!(笑)身長がちっさいから女に間違えられるっていうのはしょっちゅうですけど…でもまだ伸びてるんで!今は163cmですけれど大学卒業するころには180超えてます!!」
「可愛がられるタイプってことだね(笑)」
自虐ネタを含めた俺の渾身のギャグはスルーされてしまった。サヨウナラ、俺の180…。
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