そう言ってリビングを出て、娯楽施設がある階に向かった。 「三階建てで、1階がリビングと水周り、2階が各自の自室、三階が映画ルームと筋トレの部屋か。どう考えても5人には広すぎるわな。なんであんなに安かったんだろう。罠か…？？怖いなぁ」 そう言いながらとりあえず筋トレ部屋に入ってみた。そして、そこにはベンチプレスしてる人が見えた。 身長は175弱程度でメガネをしていて、目が少し釣り上がっている。肌は少し日焼けしているのか茶色がかっていて、鍛えているためなのか筋肉はバランスよくついている。 誰もいないと思って部屋に入ったのにそこには筋トレしている人がいたのだから俺はびっくり仰天した。 「うわああぁ！！びっくりしたー！！！」 その声に筋トレしている主が気づいた。 「うっさいなお前、誰？ちっちゃいな」 ここにいるんだから住人だよな…？でもいつから居たんだ、仁さんが案内してくれた時は居なかったのに！てかこの人今ちっちゃいって言わなかった！？ 「あの、僕はここに新しく越してくることになった橘和也です、よろしくお願いします」 「あー、仁さんが連絡よこした件か。もう家きたんだ、はえーな」 「そうですよね、僕もビックリしてます」 若干棘がある物言いに怯んでしまいそうになるが、まぁこの状況で警戒しない方がおかしいだろう。