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大正13年8月15日、晴れのち曇り

睡眠薬のお陰で眠れるようになった 相変わらず、零一様は会いに来てはくれない けれど、今日久々に零一様と言葉を交わした 毎晩飲み続けている睡眠薬のせいだろうか。 体が重い。 たまに頭がぼーっとするときがある。 庭で掃き掃除をしていると、足元がふらついた。僕は思わず、箒にしがみついた。 「ミツ」 僕は重たい頭を上げると、零一様が心配そうな顔で見ていた。 「顔色が悪い。具合でも悪いのか?」 零一様は僕の肩に触ろうとした。 『友情以上のものを感じるんだもの』 芳子様の声が響く。 僕は思わず、その手を払いのけた。 零一様は驚いた顔をしていた。 僕が初めてはっきりと拒絶したからだろうか。 「すみません……」 重たい体を引きずって、僕は屋敷の中に引っ込んだ。 零一様を怒らせてしまったかも 明日

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