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第31話
鈴華side
授業中にシンシン大丈夫かな、と頭の中でグルグルと心配していた。
僕のために授業サボってくれたのもあるけど、少し体調が悪そうだったし…。
そんなことを考えていると戻ってきた。
だが、突っ立ったままで目が虚ろ。
その上声も聞こえていないようだ。
そして痛みに顔が歪んたかと思えば、倒れた。
俺と先生は反射的に駆け寄った。
そして僕に触れさせる間もなく、先生はお姫様抱っこをした。
ざわつく教室の中、的確に指示を出した。
担任『お前ら自習!相川は藤中の荷物を纏めて直ぐに保健室に来てくれ。』
鈴華『はい。』
指示を出すと先生は教室を出たので俺も直ぐに準備に取り掛かる。
準備を終え、教室を出ようとすると臣に止められた。
春臣『保健室まで送る。』
鈴華『え?一人で平気だよ。』
春臣『いや、鈴華も体調悪そうだからついて
行く。』
鈴華『あ、ありがとう…。』
そう言って有無を言わせずに一緒に保健室へ向かった。
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