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第43話
それから一時間半経ったら、先生は部屋から出てきた。
穂澄『悪いな、せっかく来てるのに篭ってて。』
申し訳なさそうにしてる先生。
慎『しょうがないよ、お疲れさま。』
俺がそう返すと頭を撫でられた。
どうしてか顔に熱が集まってきたので誤魔化すために少し俯く。
それを穂澄は不思議に思ったが、ご飯のことを聞いてきた。
穂澄『そういえば、晩飯どうする?』
慎『どうするって?』
穂澄『作るか外食か、一応冷蔵庫にはまだ適当にあるけど。』
慎『え、先生ご飯作れるの?』
シンプルに驚いた。
穂澄『何驚いてんだよ、作れるけども。』
慎『手料理、食べたい。』
身を乗り出す勢いで言うと笑っていた。
穂澄『味は保障しねぇぞ?』
慎『やったぁ。』
久々の手料理だ。
実は俺は一人暮らしで、ご飯なんて作れるわけもなく…コンビニで済ませていた。
まぁお菓子作りなら得意なんだけどね。
先生の手料理…ふふっ。
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